研究室を整理していたら、古い冊子が出てきた。1993年8月に開催された全国到達度評価研究会の全国研究集会要項だ。「わたしの問題意識」という題で報告をおこなった。今から約33年も前の話になる。
原稿の作成が印刷の締切に間に合わず、要項は白紙の状態であったが、報告した内容は今でもよく覚えている。

どういう内容の報告をしたらよいか悩んだが、月並みな個人的教育評価体験を選んだ。
中学2年生のとき、恥ずかしながら数学の定期試験で零点をとった。
私にとって数学は好きな科目の一つだったが、当時は幾何の証明がどうしても理解できず、このような結果となった。まわりにも同じ点数をとった人がたくさんいた記憶がある。
点数がゼロなのだから、普通に考えると当然最低の評価をもらうはずだが、どうしたことか学期末の評点は5段階の「3」、評価点は「46」がついた。相対評価の矛盾を象徴するこの珍事を到達度評価研究の観点からどう考えたらよいか──という問題の共有を大会の場で試みたのである。

結果として、会場ではあまり盛り上がる話題提供にできなかった。私の問題意識構成の力不足によるものであったのは仕方がない。ただ、報告当時の私は上京して4ヶ月たったばかりのころで、強い沖縄訛りがあったことの方が深刻だった。
















